北京+30
NGOフォーラム
北京+30
とは?
「北京+30」とは1995年に行われた第4回世界女性会議から30年の節目の年、つまり2025年を指します。
当時アジア女性交流・研究フォーラム(以下KFAW)は「女性NGO北京‘95参加団」を結成し、北京女性会議と並行して行われたNGOフォーラムに参加しました。
世界女性会議とは
世界女性会議とは、
女性の地位向上を目的とした国連の主催する会議です。
「第4回世界女性会議 及び関連事業等報告書」
(総理府男女共同参画室)より
国際婦人年(1975年)などの世界的な女性運動の盛り上がりに伴って、これまでメキシコシティ(1975年)・コペンハーゲン(1980年)・ナイロビ(1985年)・北京(1995年)で開催されてきました。
NGOフォーラム 開会式セレモニーの様子
(国立女性教育会館 女性デジタルアーカイブシステムより)
とりわけ女性の地位向上に
大きな影響を与えたのが
です。
第4回世界女性会議
(北京女性会議)
(写真は、国立女性教育会館 女性デジタルアーカイブシステムより)
この世界女性会議では、ジェンダー平等をめざす取り組みの指針として「北京宣言」と「行動綱領」が採択されました。
第3回のナイロビ会議に続いて開催されたこの北京女性会議は、今のところ最後の世界女性会議となっています。
北京女性会議
NGOフォーラムとKFAW
「北京+10に(財)アジア女性交流・研究フォーラムは
どうかかわったか ─記録─」より
国連第4回女性会議(1995年9月4日~15日)とNGOフォーラム(1995年8月30~9月8日)は、併せて世界から47,000人以上が参加する大きな規模であった。KFAWも「女性NGO北京‘95参加団」を結成し、三隅団長以下総勢34人(KFAWから5人)が参加した。
NGOフォーラム会場の様子
国際色豊かな各国の催し
「環境」 「家族」
KFAWのNGOフォーラムへの参加
「北京+10に(財)アジア女性交流・研究フォーラムは
どうかかわったか ─記録─」より
と
KFAWの組織した参加者は、環境と家族の2班に分かれて現地でワークショップをもつことになり、班毎に事前に勉強会を開くなどして準備をした。
環境班は、「青空が欲しい」の市民運動を紹介した英語のビデオを使って、北九州における女性の環境運動「青空が欲しい」を中心に、現在の北九州での取り組みを織り込んで報告した。すなわち、ローカル・アジェンダ21への提言、保育園における環境教育、生協での取り組みなども紹介することになり、パネルを作製するなどして、さながら学芸会直前のような日々であった。
KFAWの女性NGO北京‘95参加団がワークショップに使用したテント
「北京+10に(財)アジア女性交流・研究フォーラムは
どうかかわったか ─記録─」より
北京では、北九州からの参加者は、懐柔県のNGOフォーラム会場でワークショップを開催するとともに、また他のワークショップに参加し、世界中の人びとと交流し、見聞を広め、興奮の時をすごした。
KFAW
「女性NGO北京‘95参加団」
ワークショップの様子
北京女性会議のその後
KFAWとムーブの活動
「北京+10に(財)アジア女性交流・研究フォーラムは
どうかかわったか ─記録─」より
北京直後はその興奮と会議の意味を伝えるべく、日本や世界の各地域で多くの活動が行われた。北九州市での市民を対象とした活動は、1995年7月に設立された
北九州市立女性センター(当時、現男女共同参画センター) "ムーブ"を中心に行われた。
KFAWはムーブと協力しながら、北京の意味を伝える活動に参加するとともに、北京女性会議で採択された「行動綱領」を事業の中心的柱にするようになり、例えば、アジア女性会議―北九州のテーマも行動要綱の12の重大問題領域を意識して行うようになった
2025年 北京+30 (CSW69)へ
パネル展開催のお知らせ
2025年は1995年の北京女性会議から30年。この節目の年に開かれる国連の第69回国連⼥性の地位委員会(CSW69)では北京女性会議で採択された「北京宣言」と「行動綱領」がどの程度実施されたのか、検討・評価することに軸が置かれています。
KFAWではCSW69の報告会を5月に開催いたします。また、この報告会に合わせて、KFAWの北京女性会議NGOフォーラムの活動に焦点を当てたパネル展を開催いたします。
KFAWが結成した「女性NGO北京‘95参加団」がどのような発表を行ったのか?どのような準備を行い、どのようにして発信し、世界の女性たちと交流したのか?当時の記録を収集、整理してお届けします。当時の女性たちの熱意やエネルギーを感じられるパネル展です。
どうぞご期待ください。